前歯の重要性！奥歯の運命は前歯が握っています。
前歯の役割は何をイメージしますか？
まずは、審美性です。見た目も重要ですが一番重要なのは機能面です。
機能面からすると、食べ物を捕らえ、噛み切る役割があります。
また、重要な役割として、前歯が臼歯を守っています。
前歯がガイドになり臼歯が擦り減ったり、割れたりしないようにガイドしております。歯軋りや食いしばりは100kg程の強い力で横にギリギリ動かします。この力がダイレクトに臼歯にかかると摩耗し、酷いと歯の破折により抜歯に至ります。
前歯が適切に機能することによってしっかり噛めて、臼歯を守ることができます。
初診時です。
パッと見た目、歯は綺麗に並んでいます。
実は、前歯が噛んでなく、全く機能しておりません。
前歯が噛み合わない事によって臼歯だけに力が集中します。そして臼歯の被せ物が壊れたり、歯が破折しています。
この状態は、患者自身がお金を掛けたのに、何で臼歯だけ再治療を繰り返すのか分からない状態に陥りやすいです。
前歯を機能させずに臼歯だけを治療すると再度同じミスをおこかすことになります。
前歯部の術前術後です。
術前は綺麗に並んでいるのですが、噛み合っていないのです。
正面観でわずか隙間があるのが分かります。
少ししたから煽ると全く噛み合っておりませんでした。
2枚目3枚目の写真は治療後の状態です。
下から煽ってみるとしっかり前歯が噛み合い機能しております。
前歯が機能することによって臼歯を守ることができるのです。
↑初診時と術後の上顎咬合面観です。
初診時はセラミクスなどで治療されていますが、全て壊れております。
何本かは力に耐えきれず破折していました。
術後は歯の欠損したところはインプラントで修復して虫歯や、クラウンはジルコニアで修復しております。見た目だけでなく強度、機能面も考慮してジルコニアで修復しております。
↓初診時と術後の上顎咬合面観です。
下顎も上顎同様、臼歯部の摩耗クラウンの破折が見られます。
術後は下顎も同様にジルコニアやインプラントで治療しております。
今回は、歯のポジションが問題だったため始めに矯正治療を行い、矯正治療後に虫歯や欠損を修復しております。
何度も再治療を繰り返してる方は、前歯が適切に機能しているのか診査し治療することが非常に大切です。
