出っ歯や受け口(反対咬合)といった悪い噛み合わせや、叢生といった凹凸のある悪い歯並びを審美的にきれいにするだけでなく、機能的に回復する治療を矯正治療(歯列矯正)といいます。
特に機能的な問題(かみ砕く能率、あごの運動)の 改善や歯周組織を含めた歯の健康の向上に関わっています。悪い歯並びやかみ合わせのままですと、咀嚼力が落ち、食べ物を十分に噛み砕くことが出来ません。 咀嚼の際に各々の歯が 十分に機能していないために、歯ぐきや歯そう骨といった歯のまわりの組織がしっかりしたものになりません。 また、歯ブラシが良く届かないことによって、虫歯や歯周病になりやすかったりします。 口の中の健康は単に、虫歯を防ぐことや、虫歯を治すことだけで得られるものではありません。 よい歯並びとかみ合わせが加わってこそはじめて口の中の健康が得られ、長持ちします。
矯正治療は、自分の歯を矯正装置の力でゆっくりあごの骨の中で動かして並べ治す治療です。 治療期間は、お口の中の状況によって異なりますが、治療までに1〜2年ほど、その後後戻りがないように、矯正装置をはずしたあとも保定期間といって安定さ せる治療が必要となります。