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「ザ!世界仰天ニュース」で取り上げられた銀歯のお話

先日の「ザ!世界仰天ニュース」で銀歯をお口の中に入れたら遅延性アレルギーによって脱毛が生じた。という内容を放送しておりました。
実際に銀歯が入っており口腔内にアレルギーが生じている患者さんを見たことがありますが、銀歯を取り替えアレルギーのないセラミックスを装着したらアレルギーが治った患者さんがいました。

一般的に銀歯と言われているものは金銀パラジュウム合金と言われいろんな金属の合金になっております。
Au 12%      Ag 50%   Pd 25%   Cu 12% その他 Zn(亜鉛)Ir(イリジュウム)Sn(スズ)In(インジウム)などです。
特にこの中でパラジュウム他の金属を補強するために含まれているのですがリンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では約半数の人に陽性反応が出るようです。
ドイツやスウェーデンでは「幼児および妊婦には銅を含むパラジュウム合金を使用しない。また、水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行ないました。海外ではパラジュウムを含まない金属があるようです。
現在は60年も前から変わらず金銀パラジュウム合金を使っている国は日本だけではといわているようです。

また、銀歯は硬いのですが銀歯の縁が欠けて虫歯になります。成人の虫歯の再発の殆どがこの金属の変形です。

写真1(左)銀歯

写真2・3(中央・右)拡大した写真。⚪︎が付いているところが変形により歯と銀歯に隙間ができ、虫歯になっている部位。

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写真4(左)銀歯

写真5・6(中央・右)拡大した写真。⚪︎のところは金属が欠けて虫歯になっております。この患者さんはこの部位を2回治療されているようです…。

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変形は少なく虫歯の再発の少ない硬い接着剤も使用できる材料のセラミックス。
現在はメタルフリー治療が世界中で広がっております。

 

写真7・8(左右)

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写真9・10(左右)左;術前、右;術後


見た目は白くきれいですが、セラミックスの利点はアレルギーがないこと。強い接着剤が使えるため虫歯の再発も少ないこと。が挙げられます。
よく、セラミックスは割れやすいといったことが言われますが、技術や新しい材料の開発、噛み合わせの調整により割れることがなくなっております。もう、セラミックスが割れるという話は昔の話のようです!

銀歯を口の中に入れることは保険制度もあり一概にダメともいえないのですが…問題なのは、こういった問題を知らないで治療を受けている、またはこういった問題を伝えていない、ということが一番の問題だと思います。
よく相談し、よく考えた上で治療を受けることが大切です!

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